ショパン:前奏曲 第25番 嬰ハ短調

前奏曲嬰ハ短調作品45、1841年8~9月に作曲。エリザベート・チェルニシェフ公爵夫人に献呈。完成直後にウィーンの出版社から、ベートーヴェン記念碑建設基金募集のために企画した「ベートーヴェン記念アルバム」に掲載する作品を依頼され、最初ショパンはポロネーズ第5番を提案したが、作品が長大すぎたことから結局この前奏曲が選ばれた。ソステヌート、2分の2拍子。冒頭から主題が提示され、転調が繰り返される。ほぼ全ての調に転調するが主題を変えることはない。末尾に半音階進行のカデンツァが置かれ、主題を繰り返した動機のコーダで締めくくられる。自由な形式に満ちている作品である。音楽学者のジャン=ジャック・エーゲルディンゲルは、この作品とベートーヴェンの《月光ソナタ》との類似性を指摘している。

作曲家

フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)

収録CD

タイトルアーティストイメージ
ショパン:バラード全曲、前奏曲第25番、幻想曲マウリツィオ・ポリーニ 

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